冬になって空気が乾燥してくると、ニットやドアノブなどでバチっ!と感じる静電気。痛みはもちろん、刺すような不快感に苦手意識を持つ方も多いでしょう。そこで今回は、なぜ冬になると静電気の影響が大きくなるのか、その原因と有効な対策をご紹介します。静電気の影響を抑え、快適に冬を乗り越えましょう。
静電気とは、人間の体も含め物質内に溜まった電気のことです。通常電気は、プラスとマイナスがバランスよく釣り合った状態にあります。この状態であれば、電気が自然に放電されるため、体感はありません。
しかし、冬の空気の乾燥や、セーターの摩擦などが原因になって、プラス・マイナスのバランスが崩れると、自然に放電されにくくなり、静電気はどんどん体に溜まっていきます。
そして、この状態で、電気を通しやすい金属製のドアノブなどに触れると、バチッ!と一気に静電気が放電され、痛みや不快感を覚える、というわけです。
特に、湿度20%以下、気温20℃以下になると、プラス・マイナスのバランスが崩れた静電気が発生しやすいといわれています。また、肌の水分量が少ないと、静電気を溜め込みやすくなるため、静電気を避けたいなら、普段の生活習慣や保湿ケアも意識してみましょう。
不快な静電気の放電による痛みを防ぐためには、保湿ケアを行うほか、過ごす環境などを工夫して、静電気を溜めないことが大切です。