最近、「集中力が続かない」「なかなか思い出せない」ということが増えていませんか?もしかすると、それは、脳が疲れているサインかもしれません。そこで今回は、脳疲労の原因と対策を解説します。知らず知らずのうちに脳に溜まっていく疲れを癒やし、スッキリした日常を取り戻しましょう。
脳疲労とは、目や耳から入る情報を処理しきれず、脳の機能が一時的に低下している状態をいいます。人間の脳は、「大脳旧皮質(だいのうきゅうひしつ)」、「大脳新皮質(だいのうしんひしつ)」、「間脳(かんのう)」、に大別されます。
大脳旧皮質は食欲や睡眠を司り、大脳新皮質は言語や芸術などを理解し、大脳の下部にある間脳は自律神経や感情、ホルモン分泌をコントロールするという役割をもちます。
これら3つの脳は、互いに情報をやりとりして指令を出し合いますが、視覚や聴覚から脳に入る情報が増えすぎると、その情報を処理しきれません。例えば、大脳旧皮質が情報を処理しきれなくなると、感情や自律神経をコントロールする間脳の働きも悪くなります。こうした情報過多によって脳のバランスが悪化すると「脳疲労」につながってしまうのです。
脳疲労は、集中力や記憶力の低下、頭痛や肩こり、気分のいら立ちや落ち込みといった症状も引き起こします。また、脳疲労が起こると、生活習慣も乱れやすくなり、さらなる脳疲労を起こす悪循環にも陥りかねません。休憩のつもりでスマートフォンを操作していると、さらに脳を疲れさせる可能性があるため注意が必要です。
脳疲労を起こさないよう「脳をしっかり休ませ回復させる時間を確保すること」を意識してみましょう。