寒さの厳しい季節になりました。気温が下がってくると空気が乾燥して、風邪をひくことも増えてきますよね。そこで今回は、空気の乾燥によって風邪をひく仕組みと、簡単にできる対策をご紹介していきます。風邪知らずの体をつくって、元気にこの冬を過ごしたいものですね。
寒くなると急に喉がイガイガ……なんて経験はありませんか?風邪のウイルスは粘膜から侵入します。本来、のどや鼻の粘膜は、付着したウイルスや細菌を体外に排出させることで体を守っていますが、空気が乾燥してのどや鼻の粘膜が乾燥すると、防御機能が弱くなってウイルスや細菌が簡単に入ってきてしまいます。これが、風邪の初期症状です。のどや鼻の奥がイガイガしたり、ツンとした痛みを感じたりするのであれば、粘膜が炎症を起こしている可能性が高いでしょう。
のど飴を舐めると、唾液が出ますよね。唾液はのどを潤し、乾燥からのどを守ってくれます。のど飴は「医薬品」「医薬部外品」「食品」の3つに分けられます。せきやたん、のどの痛みがあれば「医薬品」や「医薬部外品」を試してみてください。
症状がなく、日常的に風邪予防として取り入れるのであれば、「食品」に分類されるものがおすすめです。のどと鼻をスッキリさせてくれるハーブエキスを配合したのど飴などもあるので、好みのものを探してみましょう。
冬は、あまり汗をかくことがありません。のどが渇いたと感じることも少ないため、水分補給をおろそかにしがちです。しかし、これも、のどや鼻の粘膜が乾燥してしまう原因のひとつとなります。こまめな水分補給を心がけましょう。
体を冷やさないよう、できるだけ温かい飲み物を3度の食事と一緒に。これに加え、食間、入浴前後、就寝前、起床後と、意識的に水分を摂ると、乾燥だけでなく冬場の脱水症状も防げます。
部屋の乾燥対策に、加湿器は効果的です。冬の湿度は、45〜60%が適切と言われています。湿度が低下すると、目・鼻・のどなどに乾燥を感じると同時に、インフルエンザウイルスの活動も活発化します。加湿器がなくても、濡らしたタオルを干したり、お湯を沸かしたりすることでも、湿度を上げることができます。その他、みんなでお鍋を囲んだり、植物を置いたりすることも加湿につながりますので、工夫してみましょう。