日常的にマスクをつける今、自身の口臭が気になる方も増えています。その一方、自身のニオイには、なかなか気づきにくいケースも。そこで今回は、簡単にできる口臭対策をまとめました。マスクを外したときに不安がないように、日頃から対策してみませんか?
「自身の口臭は大丈夫!」と思われた方も、ぜひ1度セルフチェックをしてみてください。きれいに洗ったコップの中に、息を「は〜」と吐き、すぐに蓋をします。それからゆっくり深呼吸を2、3度した後、コップの中のニオイをチェック。普段は気づきにくい、自分の口臭を感じることができます。
以下の方法でも、チェックが可能です。気になる方は、いくつか試してみることをおすすめします。
口臭対策の大前提は、まず、口の中を清潔にすることです。歯磨きはもちろん、マウスウォッシュ(液体洗浄液)や、デンタルフロスなど、自分に合ったケア方法を取り入れてみましょう。
実は、一般的に多く使われている「歯ブラシ」では、歯間のプラーク(歯垢)を61.2%しか除去できません(日本歯科保存学雑誌参照)。つまり、きれいに歯磨きしているつもりでも、残りの歯垢が口臭の原因になっている可能性もあります。
日本は、世界的にみてもマウスウォッシュなど歯ブラシ以外のデンタルケアをしている割合が欧米諸国にくらべて低く、デンタルケアに時間とお金をかけたくないと思っている人が多いようです。みなさんもこれを機に、歯磨きの方法やグッズを見直してみませんか?
食べたものが、口臭の原因となることもあります。たとえば、ニラやニンニクなどに含まれる「アリシン」には独特のニオイがあります。このような食材を美味しく頂いた後は、牛乳やヨーグルトなどの乳製品を+αするのがおすすめ。たんぱく質がアリシンを包み込み、ニオイを軽減してくれます。このほか、りんごに含まれる「リンゴ酸」が、アリシンの分解を助けると言われています。りんごの皮に多く含まれるポリフェノールにもアリシンを分解する働きがあるので、そのまま食べたり、果汁100%のりんごジュースを飲んだりするとよいでしょう。
また、アルコールを分解するために、体内の水分が消費された場合にも、唾液などが少なくなり、口臭の原因になることがあります。アルコールを飲んだ日は、より水分を多めに摂るよう意識してみてください。
今すぐ口臭を抑えたい!というときには、ガムを噛む、飴を舐めることはもちろんのこと、唾液を増やすこともポイントです。唾液には口内の細菌を殺す役割があるため、ニオイのもととなる菌の繁殖を抑えてくれるでしょう。