暑い季節の悩みとなりやすい「ニオイ」。特に頭皮のじんわり汗は、体のようにふき取れず、気づかないうちに嫌なニオイが出ていることも。そこで今回は、ニオイ対策に効果的な頭皮ケアをご紹介します。スッキリ爽やかな頭で、夏を気持ちよく過ごしましょう。
頭皮は、皮脂を分泌する「皮脂腺」や、汗を分泌する「エクリン線」が発達しているため、皮脂や汗が出やすい部位です。エクリン線の汗は、無色であまり臭いがしないのが特徴ですが、皮脂や汚れと混ざると、頭皮独特のニオイにつながります。髪の毛によって汗が蒸発しにくいため、ほかの部位にくらべてもニオイやすい部位と考えられるでしょう。
また、しっかり洗っているつもりでも、正しくシャンプーやトリートメントを使えていないと、ニオイの原因になる場合があります。
たとえば、シャンプーやトリートメントには油分が含まれているものが多いため、すすぎ残しがあると空気に触れて酸化し、ニオイの原因になります。逆に、頭皮を洗いすぎると、皮脂が過剰に分泌され、菌が増殖しニオイが増してしまうこともあるようです。
まず、洗髪前にブラシやくしでブラッシングしておきましょう。絡まった髪をとかし、ホコリやゴミを取り除くと、髪や頭皮を洗いやすい状態にできます。
シャンプー前の予洗いも大切です。汚れや皮脂を事前に流しておけば、シャンプーの泡立ちがよくなり、スムーズに洗うことができます。熱すぎないお湯を使って、額の生え際や後頭部など流しにくいところからスタート。指の腹を使って、頭皮をマッサージするようにしっかり洗いましょう。
シャンプーは手でしっかり泡立ててから、髪の数か所につけ、揉み込むように髪で泡立てて洗ってください。このときも指の腹を使って、頭皮をマッサージするように洗うのがポイントです。また、トリートメントやコンディショナーは、肌につくと流れにくいものが多いため、なるべく頭皮につかないように注意してください。
すすぐときは、髪の生え際などを意識し、鏡で洗い残しが無いか確認しましょう。
乾かすときは、タオルで頭皮の水分をやさしく、しっかりふき取ります。こうすることで、ドライヤーの時間を短くし、熱による髪のダメージを軽減できます。
ドライヤーは頭から10cm~20cm離し、1か所に集中しないよう注意。水分が残ったまま放置すると、雑菌が繁殖しやすくニオイの原因になるため、なるべく早く乾かすことが大切です。
プラスαの頭皮ケアをしておくことも、ニオイ対策のひとつとなります。たとえば、シュッと冷たい頭皮用のデオドラントスプレーを使えば、汗の量を抑えることができる場合もあるでしょう。
また、ヘアオイルを使って頭皮クレンジングを行い、汚れを浮かせてからシャンプーしたり、ニオイケア・頭皮ケアができる炭酸系や薬用系のシャンプーを使ったりするアプローチもおすすめです。