2022年02月02日

冬に嬉しい熱~いお風呂が、実は危険?「中高年の正しい入浴法」

寒い冬は、熱いお風呂が気持ちいいですよね。しかし、冬のお風呂には、さまざまな危険が潜んでいます。特に中高年は、体感温度の感覚が若年層より鈍くなるので注意が必要です。正しい入浴方法をおさらいして、冬を元気に過ごしましょう。

冬の入浴には危険がいっぱい?

2020年消費者庁のデータによると、入浴中の死亡事故は、年間19,000人と推定されています。中でも特に注意したいのが、「ヒートショック」と「浴室内熱中症」です。

「ヒートショック」は、急激な温度変化によって起きる体の不調を指します。場合によっては、心筋梗塞や脳卒中を引き起こすため、注意が必要です。特に、暖かい部屋から寒い浴室への移動や、熱いお湯に浸かった後の寒い脱衣所への移動などは要注意。血管の伸縮とともに、血圧も激しく上下するため、心臓に大きな負荷がかかります。

「浴室内熱中症」は、長い時間お湯に浸かることで、血圧が下がり続けて起きる体の不調を指します。「のぼせた」状態がさらに悪化した状態をイメージするとわかりやすいでしょう。気付かぬうちに意識を失うこともあり、浴槽で溺れたり、立ち上がろうとしたときに倒れたり、といった事故も少なくありません。

冬の入浴の注意ポイント・5つ

中高年が、ヒートショックや浴室内熱中症に注意しなければならない理由は「温度感覚の鈍り」です。歳を重ねると体は、「暑い」「寒い」を感じにくくなっていきます。熱すぎるお湯に体がSOSを出していても、自分では気付かない……ということもあるのです。

危険信号を感じ取れない可能性も高いので、「自分はまだ大丈夫」と思わず、入浴前後には必ず対策を講じておきましょう。

  • 入浴前後にコップ1杯のお水
    入浴前後に水分補給しておくことで、入浴中に失われる水分を補うことができます。
  • 入浴前に脱衣所や浴室を温める
    脱衣後、冷たい空気が肌に触れると、急速に体温を奪います。あらかじめ脱衣所や浴室を温めて、急な温度変化が起こらないようにしておきましょう。
  • 40度未満のぬるめのお湯で長湯を避ける
    熱すぎるお湯を避け、ヒートショックを予防してください。40度未満のお湯でも10分程度浸かればしっかり温まります。30分以上の長湯は体への負担が大きくなるので避けて、浴室内熱中症にも気を付けておきましょう。
  • 浴槽に浸かる前に必ずかけ湯
    かけ湯をすることで、急激な温度変化(上昇)から体を守ることができます。
  • 浴室内ではゆっくり行動
    お湯に浸かった状態から一気に立ち上がると、平衡感覚が狂ってしまうこともあります。浴室は滑りやすい場合も多いので、ゆっくり行動して事故を未然に防ぎましょう。

 

まとめ

同居している方がいれば、入浴前後に家族で声を掛け合うことも事故防止につながります。しっかり対策をとって、気持ちのいいお風呂を楽しみましょう。
お酒は20歳を過ぎてから。お酒は楽しく適量を。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与える恐れがあります。飲酒運転は法律で禁止されています。