暖かい日差しや花の香りは、春を感じさせますよね。そんな心地よい日にお散歩すれば、心も身体も元気にすることができます。そこで今回は、健康づくりに役立つお散歩のメリットと、ご機嫌にお散歩を続けるコツをご紹介します。お散歩習慣で、ご機嫌な1日を増やしてみませんか?
辞書を引くと、「散歩とは、気晴らしや健康などのために、ぶらぶら歩くこと。あてもなく遊び歩くこと」とあります。つまり、お散歩すれば、心と身体、両方の健康をサポートしてくれるのです。
お散歩は、身体に無理な負担をかけずにできる有酸素運動です。脂肪燃焼効率や基礎代謝の向上によるダイエット効果のほか、血中脂質や血糖値、血圧の改善も期待できます。
歩くことで全身の血行が良くなるので、冷え性やむくみの改善、血行不良が原因となる病気の予防、睡眠の質の向上、認知症予防なども期待できるでしょう。
また、朝日に当たったり、テンポ良く歩いたりすると、セロトニンという幸せホルモンの分泌を促すことができます。セロトニンの分泌が増えると精神が安定し、平常心を保つことができるほか、頭の回転なども良くなります。一方、減りすぎるとうつ状態になることもあるため、幸せな毎日には欠かせない物質といえるでしょう。
特に、起床後1時間以内に15~30分お散歩すると、セロトニンの分泌をより促してくれます。体内時計のリセットや、副交感神経から交感神経への切り替えなども期待でき、その日1日を元気に過ごすきっかけにもなるでしょう。
お散歩が健康にいいとはいえ、「重い腰を上げられない」「三日坊主になってしまった」という経験はありませんか? 自身で「楽しいお散歩」にアレンジできれば、習慣にしやすいかもしれません。
まずは、お散歩の目的を「歩く」から「楽しいことを探す」に変えてみましょう。「歩く」が目的だと、面倒な運動の習慣と意識しがちですが、「小さな春を見つける」「美しい花や景色の写真を撮る」などを目的に出かければ、足取りが少し軽くなるかもしれません。
また、気温や体調、気分などを理由にお休みしてもかまいません。「毎日ちゃんと歩かなきゃ!」と思わず、「1週間に3日お散歩できれば上出来!」くらいの意識でOK。そのほうが習慣にしやすいはずです。
加えて、ちょっといい写真が撮れたり、面白いものを見つけたりしたときは、電話やメール、SNSなどを使って、誰かに報告してみてください。誰かと共有できる楽しみがあると、続けやすくなります。さらに気分も向上して、お散歩の効果を高められるでしょう。