暑い季節はエアコンや扇風機が欠かせませんが、電気代も気になりますよね。そこで今回は、省エネしつつ、健康的な温度を保つエアコンの使い方を解説します。中高年にとって暑さは大敵です。賢くエアコンを使って、自身と家族の健康を守りましょう。
環境省では、夏の室温設定に28℃を推奨しています。ただしこれは、「エアコンの設定温度を28℃にする」ではなく「室温を28℃にする」という意味です。特に古いエアコンでは、エアコンの設定温度を28℃にしても室温28℃にならないケースもあるため、設定温度ではなく室温を確認しておくと安心です。
また、気温(室温)だけでなく、湿度にも注意してください。湿度が高いと、空気中の水分が多くなり、汗をかきにくくなります。すると、体の熱がなかなか放出されず、熱中症のリスクが上がってしまうのです。快適に過ごせる湿度は55~65%といわれていますので、こちらにも注意しておきましょう。
キッチン・浴室・ベランダなどは、熱中症になりやすい場所なので、お家の中でも熱中症に注意が必要です。また、室内熱中症でもっとも多いのは、たくさんの汗をかく睡眠中といわれています。寝室の温度・湿度を管理し、寝る前の水分補給ができているかもチェックしておきましょう。
エアコンは設定温度を1℃変えると、電気代が10~13%程度変わるといわれています。室温が28℃より上がらない程度の温度設定でエアコンを使えば、電気代を抑えられるでしょう。
ポイントは、湿度を55~65%に抑えることです。同じ室温でも湿度が20%変わると、体感温度が4℃違うというデータもあります。エアコンとともに、除湿モードや除湿機なども使ってみてください。
省エネしようとして、こまめにON/OFFしていませんか?実はこれNGなんです。エアコンは設定温度と室温に差があるとき、大きく電気を消費して稼働します。そのため、30分~1時間程度の外出であればONのままがおすすめです。自動運転モードであれば、設定温度を省電力で維持できるでしょう。
また、エアコンを効率よく稼働させるためにも、フィルターは2週間に一度掃除し、室外機に直射日光が当たらない工夫をしてみてください。そして、サーキュレーターなどを使い、部屋の空気を回せば、より涼しく感じられるはずです。