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2024年03月01日

その耳掃除で大丈夫?耳の健康を保つ正しい耳掃除の方法

3月3日は「耳の日」です。年齢と共に耳は、聞こえにくくなるといわれています。できることなら、より長く健康な状態を保ちたいですよね。そこで今回は、耳の健康を保つ方法と、耳掃除の注意点を解説します。毎日働き続けている耳を、大切にケアしていきましょう。

耳の健康を保つために注意したい生活習慣

3月3日は、「みみ」のごろ合わせで「耳の日」となっています。耳は、会話を楽しんだり、危険な音を察知したり、音楽に癒やされたりと、日常生活になくてはならない大切な器官です。それなのに、耳の健康は疎かにしがちだと思いませんか?

WHOは、2015年2月「世界で11億人の若者(12~35歳)に難聴のリスクがある」と警告を出しました。イヤホンやヘッドホンで音楽を聴く若い人が多いため、「音楽は1日1時間以内」がWHOの指針です。

イヤホンやヘッドホンの常用以外にも、過労やストレス、睡眠不足や間違った耳掃除などは、耳によくない影響を与えます。耳の健康を保つためには、耳の使い方に注意し、栄養バランスのよい食生活と、適度な運動を心がけることが欠かせません。

もし、耳がふさがったように聞こえる・音が響いて聞こえる・耳鳴りがする・耳が痛い・普段とは違う耳垢が取れたといった症状を感じたら、早めに耳鼻科を受診してください。

耳掃除の注意点

耳掃除の目的は、主に耳垢を取り除き、耳を清潔に保つことです。耳掃除すると気持ちいいという方も少なくないでしょう。しかし、耳掃除のしすぎは、かえって耳の健康を害する恐れがあります。

耳垢には、耳の穴から入るゴミを吸着させたり、一定の湿度を保ったりする役割があるほか、耳垢に含まれるリゾチーム(タンパク質分解酵素)とIgA(免疫抗体)によって細菌の繁殖を抑えるなど、耳をバリアする機能も果たしています。

そのため、耳掃除は毎日する必要はありません。逆に耳掃除をしすぎると、バリア機能が失われて鼓膜が無防備になり、過度な乾燥によって、耳の中が傷つきやすくなります。

意外に思われる方もいるかもしれませんが、耳掃除を行う頻度の目安は2~3週間に1回程度です。また、余分な耳垢は新陳代謝によって自然に外へ排出される仕組みになっているため、耳の奥まで綿棒や耳かきで掃除する必要はありません。耳掃除を行う場所は、耳の入り口付近1cm程度、目に見える範囲が目安です。

まとめ

耳垢には、耳を保護する機能があります。余分な耳垢は、自然と排出される仕組みになっていますので、耳掃除のしすぎにご注意ください。長時間にわたる耳への刺激やストレスにも注意しながら、健康的な生活習慣を送り、耳の健康を保ちましょう。
お酒は20歳を過ぎてから。お酒は楽しく適量を。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与える恐れがあります。飲酒運転は法律で禁止されています。